Donkey コマンドラインユーティリティ
donkey
コマンドは、donkeycar Pythonパッケージをインストールする際に作成されます。これはいくつかの重要な機能を追加するPythonスクリプトです。ここでの操作は車両に依存しないため、すべてのハードウェア構成で動作する必要があります。
Create Car
このコマンドは、ロボットを手動運転し、トレーニングをおこなうために必要なファイルを含むディレクトリを新規作成します。
使い方:
donkey createcar --path <ディレクトリ> [--overwrite] [--template <donkey2>]
- このコマンドはどのディレクトリでも実行できます。
- ホストコンピュータもしくはロボット上で実行します。
- 生成先ディレクトリを指定する場合
--path
を使用します。もしそこに.py
ファイルが存在する場合は、オプションとして--overwrite
が設定されるまでそれらを上書きしません。 - オプション
--template
は、使用するテンプレートファイルを指定します。テンプレートのリストは、donkeycar/templates
ディレクトリを確認してください。
Find Car
nmap
を使ってローカルネットワークに接続された donkey car を検索するコマンドです。
使い方:
donkey findcar
- ホストコンピュータで実行します。
- ホストコンピュータのIPアドレスと車のIPアドレスがあれば表示します。
nmap
ユーティリティが必要です:
sudo apt install nmap
Calibrate Car
手動で値を入力してPWM値をインタラクティブに設定し、ロボットの応答方法を試すことができるコマンドです。詳細は こちら を参照してください。
使い方:
donkey calibrate --channel <0-15 チャネルID>
- ホストコンピュータで実行します。
--channel
よって指定されたPWMチャネルを開きます。- 整数値を入力してPWM値を指定し、
Enter
キーを押します。 Ctrl+C
を押して終了します。
Clean data in Tub
tub から不良データを削除するWebサーバを開きます。
使い方:
donkey tubclean <tubデータを含むディレクトリ>
- Raspberry Pi またはホストコンピュータで実行します。
- 悪いデータ(脱輪や壁にぶつかるまでのデータ)を削除するためにWebサーバを開きます。
Ctrl+C
を押して終了します。
Make Movie from Tub
Tubデータのイメージから動画ファイルを作成するコマンドです。
使い方:
donkey makemovie <tubへのパス> [--out=<tub_movie.mp4>] [--config=<config.py>]
- ホストコンピュータまたはロボットで実行します。
- 引数
--tub
にて指定したディレクトリパスのイメージレコードを使用します。 - 引数
--out
によって与えられたムービーを作成します。コーデックは* ファイル拡張子から推測されます。デフォルト:tub_movie.mp4
- オプションとして
config.py
以外のものを引数として指定します。デフォルト:config.py
Check Tub
任意の/すべてのタブに含まれるレコードの数を確認できます。また、各レコードを開き、データが読み取り可能であり、かつ完全であることを保証します。そうでない場合は、破損したレコードを削除することができます。
使い方:
donkey tubcheck <tubへのパス> [--fix]
- ホストコンピュータまたはロボットで実行します。
- レコード数の要約と、各タブごとに記録されたチャンネルが表示されます。
- 読み取り中に例外をスローするレコードを出力します。
- オプション
--fix
を指定すると、問題のあるレコードを削除します。
Histogram
指定された tub データのヒストグラムをポップアップウィンドウを表示します。
使い方:
donkey tubhist <tubへのパス> --rec=<"user/angle">
- ホストコンピュータで実行します。
--tub
を省略すると、デフォルトのdata
ディレクトリ内のすべてのタブがチェックされます。
Plot Predictions
This command allows you plot steering and throttle against predictions coming from a trained model. トレーニング済みモデルによる予測に対するステアリング値・スロットル値を描画します。
使い方:
donkey tubplot <tubへのパス> [--model=<modelファイルへのパス>]
- このコマンドは
~/mycardir
から実行できます。 - ホストコンピュータで実行します。
- トレーニング済みモデルからのNN予測と比較して、指定されたtubのステアリング値のプロットを示すポップアップウィンドウを表示します。
--tub
を省略すると、デフォルトのdata
ディレクトリ内のすべてのタブデータがチェックされます。
Simulation Server
Donkey シミュレータ 上の車両に対して、自動運転機能を提供します。
使い方:
donkey sim --model=<モデルファイルへのパス> [--type=<linear|categorical>] [--top_speed=<スピード>] [--config=<config.py>]
- このコマンドは
~/mycardir
から実行できます。 - ホストコンピュータで実行します。
- モデルを使用して、シミュレータからのイメージと遠隔測定に基づいて予測を行います。
--type
を使って、モデルが舵角出力をカテゴリとして扱う必要があるかどうかを指定できます。- さまざまな目標速度で安定性を確認するために最高速度を変更することができます。